遊爺札幌競馬塾

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休み明けって実際どうなん?

こんにちは、ゆ~じ~です。

 

 

今日は、

 

『休み明け』って実際にどうなん?

 

と、いうことでこのテーマについて検証してみることにします。

 

私が競馬を始めるきっかけとなったのは、競馬シミュレーションゲームというジャンルを作り上げる程のブームを起こした名作ダービースタリオンだったりします。

 

このダービースタリオンのゲーム内では前走から3か月以上の間隔が開いた場合には気性のパラメータが下がり、レースで能力を発揮しにくくなるという仕様があるのですが、25年以上も昔のゲームですらこうした仕様が組み込まれるくらい、競馬に於いて「休み明けは割り引いて評価」というものが定着しています。

 

これはもうかなり昔から競馬界に於いて度々語られてきたもので、もはや格言になっていると言っていいかと思います。

 

でも、

 

『本当にそうなの?』

 

と、思ったことってありません?

 

そこで実際に検証してみようか、ということですね。

 

グダグダと語るより、まずはデータを。

 

 

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レース間隔別による成績

 

これは2018年12月2日より1年間遡ってのJRAの全出走馬のデータとなります。

総出走数は初出走の例なども含めると43862回になります。

 

見てわかるように10週以上の間隔を開けて出走した馬の複勝率はある程度詰めた間隔で出走した馬と比較するとやや低いことが数字にも示されています。

特に半年以上の長期休養を経ての出走となったケースに於いては明らかに好走率が低いことが見てとれます。

 

競馬に於いて『休み明けは割り引いて評価』というのは事実であるということが数字にも表れていることがわかります。

 

しかし、回収率に目をやると比較的短めの休み明けの場合は案外悪くないこともわかります。

これは「休み明けは割引評価」という格言がファンの間にも浸透しており、結果的に休み明けの馬が好走しにくいことがオッズにも反映されていることを示しているかと思います。

 

むしろ、このデータでは連闘馬の方が明確に好走率も回収率も低いことが見て取れますね。

 

では、もう少し掘り下げていきましょう。

 

芝とダート、牡馬と牝馬。

無論、データの総数は減ってしまいますが、それでも少ないサンプル数でもないでしょう。

 

まず芝のレースに出走した牡馬、セン馬のデータ。

 

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芝レースに於ける牡馬・セン馬のレース間隔別成績

 

はい、中2~3週の間隔で出走した馬の成績が良好な点、連闘馬の成績が芳しくないのは同じなのですが、10週~25週の比較的短い休み明けについては意外に活躍していたりします。

回収率に於いてはむしろ良いとさえ言えますね。

このケース、過小評価しやすいけどもさほどマイナス要因ではないということが読み取れますね。

 

では、続いて牝馬の成績を見ていきましょう。

 

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芝レースに於ける牝馬のレース間隔別成績

 

こちらも牡馬と似たような傾向が示されています。

2~3週の間隔の馬がもっとも好走率が高くなっており、連闘馬の成績が芳しくないのも同様です。

課題の休み明け馬ですが、こちらも牡馬同様に比較的短い休み明けについてはそれほど大きく好走率は下がっておらず、回収率の側面でも決して悪くないことが数字から読み取れますね。

長期休養明けの単勝回収率が飛び抜けていますが、これは比較的少ないデータの中で人気薄の馬が激走したことによるものですね。

こうしたデータ検証を行っていくと、少ないデータの場合はこうした「誤差」の幅が大きくなりやすくなります。

こうした数字を愚直に信じると本質を見失うこともありますので注意が必要ですね。

 

ちょっと話題がそれましたが、続いてはダートです。

まずは牡馬、セン馬。

 

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ダートレースに於ける牡馬・セン馬のレース間隔別成績

 

先程の芝レースと同様、こちらも中2~3週の間隔を開けた馬の好走率が高くなっているのは同様ですね。

ただ、中1~3週以外のローテーションで出走した馬の好走率は明らかに低くなっています。

ただ、回収率を見てみると多少間隔を開けて出走した馬の数字が低くないこともわかりますね。

こちらも比較的短期の休み明けについては回収率を意識して馬券を買うに当たってはそれほど評価を割り引く必要がないことが伺い知れます。

 

では、最後にダートでの牝馬のデータを。

 

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ダートレースに於ける牝馬のレース間隔別成績

 

これは他と少し違った傾向性が出ています。

間隔を開けて出走した馬の成績は明確に低くなっており、好走率だけでなく回収率に於いても低い数字となっています。

このケースでは休み明けは割り引きして評価すべきだということになってきますね。

 

 

ここまで見てきて気付いた方もいるかとは思いますが、「休み明け」と一口に言っても状況によって違いもあるわけですね。

特に比較的短期の休み開けについては好走率自体はやや下がる傾向は確かにあるものの、回収率の側面からは案外、狙えたりもするということもわかります。

逆に半年を超える長期休養の場合は好走率だけでなく、回収率も厳しくなってくることも数字が語っていますね。

 

今回のデータはこの1年間に絞ったフィルタリングを行っておりますが、昔とは違ったデータが示されています。

 

JRAでも昔とは状況が変わった部分も少なからずあり、例えば外厩ですね。

かつて競走馬はその競走生活の多くをトレーニングセンターで過ごしていましたが、近年では民間のトレーニング施設が普及しており、各調教師は決められた馬房数の中で頻繁に馬を出し入れをしています。

ですから、短期の休養の場合は意外と良い状態で出走することも多く、故障などのトラブルによることが多い長期休養とは仕上がり状態に差があることも少なくないのでしょう。

 

では、最後に高いレベルの馬が出走する重賞レースのデータも示してみましょう。

ただ、重賞に限るとデータ量が少なくなってしまうので、今回は過去3年間のデータに切り替えましょう。

 

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重賞に於けるレース間隔別成績

 

先程と違う傾向性が出ていますね。

明らかに一定以上の間隔を開けた馬の好走率が高くなっています。

回収率については中1~2週の馬の数字がやや高いですが、歴然とした差は見られませんね。

恐らくこれはレベルが高く、負担も大きい重賞レースに於いてはやや間隔を開けることが一般的になっており、そのことを馬券を買うファンも的確に認識していると見て良いかと思います。

 

総括すると、

 

『休み明けの好走率はやや下がるケースが多いものの、回収率に於いては一概に割り引きして考えるものでもない』

 

と、いったところでしょうか。

 

もちろん、これもあくまで2018年のレースに於いてはそうした結果であった、というものです。

 

時代と共に状況は移り変わっていきますから柔軟に対応していきたいですね。