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ディアドラ ナッソーステークス制覇!

8月1日、イギリス、グッドウッド競馬場で行われた牝馬限定G1ナッソーステークスに出走したディアドラが見事な末脚を繰り出し、優勝。

日本調教馬としてはアグネスワールド以来、19年振りのイギリスG1制覇となりました。

ここではこの快挙について触れていきましょう。

 

ナッソーステークス

イギリス グッドウッド競馬場 G1(3歳以上牝馬限定) 芝 約1990m 

1着賞金 340,260ポンド(日本円で約4,500万円)

 

3歳馬   約56.5キロ

4歳以上馬 約60キロ

 

1840年に創設された歴史のあるレースで、グループ制導入時にG2に格付けされており、1999年からはG1に昇格しています。

イギリス国内では中距離最強牝馬決定戦的な意味合いを持つレースであり、トップクラスの実績を持つ馬の参戦も少なくなく、牝馬限定戦としては数ある欧州のレースの中でもレベルの高いレースとして知られています。

 

舞台となるグッドウッド競馬場はタフなコースとしても知られており、このレースに於いても2000mに満たない距離ながらも勝ちタイムは2:05~6台に収まることが多くなっています。

 

主な出走馬

ハモーサ 牝3  R・ムーア

今年の英1000ギニー、愛1000ギニー(共に日本で言う桜花賞に相当するレース)を制覇しており、距離の不安はありながらもその実績からここでは1番人気に推されていました。

 

メダーイー 牝3  L・デットーリ

今年、英オークストライアルを圧勝し、英オークスで1番人気に推されながらもレース中の不利もあって7着。次走、フランスG2マルレ賞をを制してこのレースに参戦。2番人気。

 

ローダー 牝4  D・タドホープ

重賞勝ちはないものの、英G2で連続で2着。このレースまで8戦全てで3着以内としている堅実派。実績に於いては上記2頭には劣る印象ですが、現地では3番人気に推されていたように評価は高い。

 

チャンネル 牝3  P・ブドー

今年のディアヌ賞(仏オークス)の勝ち馬で、ここまで4戦3勝の実績を誇るフランス馬。エネイブルと同じナサニエル産駒。人気は上記の3頭に続く4番人気。

 

ディアドラ  牝5  O・マーフィー

一昨年の秋華賞馬。ここまで国内4重賞を制し、香港カップ2着、ドバイターフで3着、4着しているように国外のレースでも結果を出している。今年は長期に渡って海外遠征を行い、前走プリンスオブウェールズステークスでは6着。

 

レース結果

1着 ディアドラ(日)    O・マーフィー  2:02.93

2着 メダーイー(英)    L・デットーリ   1.1/4

3着 ローダー(英)     D・タドホープ     1.1/4

4着 サンメイデン(英)     J・ドイル                 2.1/2

5着 ジャストワンダフル   W・ローダン       3/4

 

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道中は後方3番手に位置したディアドラ。

コーナーを回っても後方3番手付近。直線を前に最内に進路を取り、ここから前を伺う構えに。

直線ではジリジリと前との差を詰めてきたディアドラ。メダーイーが逃げ込みを図ろうと粘りを見せるもラスト150mを切ったあたりからディアドラが猛襲、並ぶことなく一気に差し切り、突き放し掛けたところで1着でゴール。

2着は逃げて最後まで粘りを見せていたメダーリーが入り、人気のハモーサは全く見せ場なく大差で敗退。フランスオークス馬チャンネルも7着といいところなく終わった。

勝ちタイムはレコードタイムとなる2:02.93。

G1昇格後20回を数えるこのレースの勝ちタイムが2:04を切ったことはなく、同コースとしてはかなりの好タイムでの決着となりました。

 

日本調教馬としてはアグネスワールドのジュライカップ優勝以来となる19年振り2度目、牝馬としては史上初となる快挙。

 

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ナッソーS制覇で笑顔を見せるマーフィー騎手

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ディアドラ

 

 

 

ディアドラは父ハービンジャー、母の父がスペシャルウィークという血統。

父ハービンジャーはキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを歴史的な圧勝を見せており、現地イギリスでも当然良く知られている名馬の1頭。

そのハービンジャーの産駒がナッソーステークスを制したのは現地の人達にとっても感慨深いものがあることでしょう。

その一方で母の父スペシャルウィークは欧州では全くの無名種牡馬。

ですが、その血には古くから日本で名牝系を築き上げたシラオキの血も。

 

持ち味でもある爆発的な瞬発力を生かすべく、後方からの競馬を試みたマーフィー騎手ですが、上手く馬をコントロールし、直線では詰まる危険性をも顧みず迷うことなく最内に入れてその末脚を存分に発揮させてみせたのは流石の腕前でした。

 

今年は海外での戦いを行うとして、ドバイから香港、香港からイギリスへとその地を変え、連戦することこれが4戦目。

前走プリンスオブウェールズステークスでは後にキングジョージでエネイブルと一騎打ちを演じることになるクリスタルオーシャンの前に大きく離されての敗戦となりましたが、その敗戦にもひるむことなくニューマーケットに滞在を続け、このレースに挑んでいました。

恐らく、この後も体調次第ではありますが、現地に滞在を続けて欧州のG1レースへの挑戦を続けていくものと見られています。

メディアによっては凱旋門賞への挑戦云々といった話まで囁かれており、今後の動向にも注目が集まることになりそうです。